こんにちわ、ちび主婦です!
今回は【元歯科衛生士が教える★定期健診の内容や必要性】講座!!
近年では口腔内環境の意識が強まり、歯科医院に定期的に通う人が昔に比べて増加傾向にあります。
しかし、通院している多くの人は処置の内容・目的・必要性を理解している方は少ないと思います。
説明は受けてても、ピンッとこなかったりなどなど
定期健診ってなに?
最近、歯医者さんに行くと【定期健診】についての案内を受けたり、パンフレットなどを貰った経験あるんじゃないでしょうか?
めっちゃくちゃ簡単に言うと( ^ω^)・・・
お口の中の健康診断です
身近に例えると、人間ドックのようなイメージ♪
人間ドックは年に一回ですが、歯科医院の定期健診の場合、【1か月・3か月・6か月】に一回というペースが多いですね。
定期健診の目的
定期健診を案内されるのは、だいたい虫歯などの治療が終わった後が多いです。
治療が終わって解放される~!って思ったところに、定期健診の案内されると何となく説明流しがちですよね(笑)
早く帰りたくて、説明あんまり聞いてない。
通院する必要性が分からなくて行かないことが多い…
説明が早くて、ちゃんと分からなかった。
儲けるために案内してるんじゃないか…
歯科医院によってはパンフレットを渡すだけで説明を省くところもあるので、目的を理解できずモヤモヤしていませんか?
簡単に言うとこんな感じ↓
定期健診の目的は、早期発見・早期治療です!
決して、お金目的ではありません!
人間ドックを受けるのは、【病気の早期発見・早期治療・予防】を目的で受けていますよね。
歯科の世界も同様です。虫歯や歯周病を早く発見して、治療することで重症化を防ぐことができます。虫歯がない場合は、予防という観点から歯を守ることが可能です。
そのためには、患者さんの口の中の状態を常に把握しておくことが必須のため、歯科医院では定期健診を勧めています♪
そのほかの目的↓
目的 | 理由 |
患者様の【かかりつけ歯科医院】になる | 信頼関係を築き、トラブルを回避できる |
患者様の生活習慣・口腔習癖などを把握しておく | 虫歯や歯周病の原因を発見し、改善するため予防に繋がる |
初期の虫歯や歯周病は、自覚症状がないことが多いので患者さん自身も気づいていないことがほとんどです。そんな時に、いきなり歯周病治療の案内などされても戸惑ってしまいませんか?
定期健診を通してスタッフと関わり、信頼関係を築いておくことで患者さん自身が相談もしやすく
スタッフ側も指導しやすい!=トラブル回避に繋がりやすい
また、歯周病の原因はありすぎて、一度見ただけで原因を突き止めることは難しい場合が多いです。患者さんの情報が多ければ、多いほど有力な原因を見つけやすい!
これも、患者さんのクセや生活習慣を知っていれば原因を発見しやすく
改善速度にも影響してきます。
主な原因として、喫煙・生活習慣の乱れ・口腔習癖(口周りのクセ)が多く、これは本人の協力なしの改善は困難です。ここでも、信頼関係が影響してくる…(._.)
知り合いに指摘されるのと、顔見知り程度に指摘されるのでは受け止め方が違いますよね!
歯を守る重要性・必要性
皆さんは自分の歯を守る重要性と、必要性を理解していますか?
現代では、インプラントや入れ歯などがあり、歯が抜けてしまっても補足できる治療法が出てきています。
歯が抜けても何とかなるじゃん!
歯が抜けるなんて、年取ってからでしょ?若いから大丈夫!!
なんて思ってたりしませんか?(; ・`д・´)
その考え危険です!!
インプラントや入れ歯にしたからと言って、天然歯と同じような生活に戻れるわけではありません!
どっちかというと、天然歯よりも不便だし・メンテナンス必須。デメリットの方が多い( ゚Д゚)
実際、入れ歯やインプラントにした患者様で天然歯より良い!
という感想は聞いたことないです…(._.)
入れ歯になる事で起こりうる、具体的なデメリット↓
- 慣れるまでに時間がかかる
- 定期的な調整(メンテナンス)が必要
- 味を感じにくくなる
- 食べ物が限定される
- 保険外の入れ歯は高額
保険で作れる入れ歯は使い慣れるまでにかなりの時間が必要で、途中で諦める方が多いです。慣れた後もメンテナンスで苦労している場面が目立ちます。
自費で出来るものは、保険のよりも質がよく・馴染みやすさも変わりますが高額すぎて迷う…(._.)
どれぐらい高いかというと…安くて15万~ぐらい。プチ旅行できるくらいのお値段を入れ歯に使っちゃうのか…
インプラントは骨に埋め込むから、自分の歯と変わらないでしょ?
インプラントの場合は、直接骨に打ち込むので入れ歯よりも天然歯に近い機能性を得ることができます。しかし、いくつかのデメリットも存在します。
- 自費診療=高額
- 治療期間が長い
- 適応、不適応が存在する
- 定期的なメンテナンス必須
- インプラント専用の清掃用品が必要になる場合あり
インプラント手術には【適応と不適応】が存在します。不適応の場合は、追加の処置などが必要になるので金額がさらに上がります
ほかにも、インプラントを長持ちさせるため専用の歯磨き粉に変える必要が出てきたりします。
歯に値段をつけると、いくら?
ここまでの説明を終えて、あなたの口の中にある歯を値段で考えてみましょう!
インプラント費用:1本40万前後を基準で計算すると
40万(インプラント値段/本)×28本(天然歯の平均的な数)=1,120万
私たちの口の中には、1000万以上の価値の物が入っていることになります。歯科医師によっては2000万以上の価値があると考える方もいらっしゃいます\(゜ロ\)(/ロ゜)/
これが無料でついてきている…守りたくなりませんか??
天然歯が多く残っていると方は若く見えたり、長生きしやすいといわれています。
インプラント・入れ歯になると、定期的なメンテナンスが必須になるため
どっちにしろ【定期健診】は必要になります。
経済面・健康面において天然歯に勝るものはありません!
あなたの将来の健康を守るためにも、定期健診での健康チェックは重要度かなり高めです!!!
定期健診では何してる?
歯医者さんの検診では、口の中で何をしているのか気になっている方は少なくないはず!
口の中を触られてるので、何が起きてるのか。どういう状態なのか自分でも気になりますよね(; ・`д・´)
チクチクする検査あるけど何してるの??
口の中を掃除してもらったら、歯が長くなった感じがする。
それに、冷たい水がしみるようになった…どうして?
歯の黄ばみが気になるんだけど、それも掃除で落ちるの?
私の周りでよく聞く疑問はこんな感じです♪
定期健診の流れ
定期健診の基本的な流れとしては、【問診】→【歯茎の検査】→【口のお掃除】の3ステップ!
問診では気になっている事はないかどうかを軽く聞いていきます。なので、質問や気になっている事を歯科衛生士に伝えるチャンス♪
治療後の患者さんには、治療した部位に変わりがないかどうか聞くこともあります。
噛み合わせが悪かったり、しみるなど気になる事あればお気軽に相談して下さいね♪
歯茎の検査
歯茎の検査では、歯周病になっていないか。進行していないかを見極めるために行います。歯と歯茎の隙間に器具を差し込むので、チクチクとした痛みを訴える方が多いです( ;∀;)
この痛みは、優しく検査していても多少出てきてしまうものになります・・・。特に歯周病が進行している場合、健康な歯茎の人に比べて痛みを強く感じることがあります。しかし、器具の圧が強すぎるや痛みに敏感な場合もあるので我慢できないのであれば、無理せずに相談してみてください(; ・`д・´)!
事前に相談して頂けると助かります!
また検査というぐらいですから、自分の【検査結果】気になりますよね。
簡単な早見表を載せておくので目安にしていただけると幸いです(*’ω’*)
歯茎の深さ | 結果 |
2~3mm | 正常 |
4~5mm | 少し深め(歯周病の黄色信号) |
6mm以上 | 深い(歯周病の赤信号) |
出血の有無 | 結果 | |
無 | 健康な歯茎 | |
有 | 歯茎の炎症あり |
上記の表はあくまでも目安になります。この検査結果以外に、患者さんの口の中の状態や治療の有無などを見て、総合的に判断していくので、気になる方は担当の歯科衛生士に相談すると詳しい説明をしてくれますよ♪
また数値が深いからと治療を諦めたりもしないでください。きちんと病院と相談して、治療や検診を進めていけば進行の阻止・現状維持・回復など色々な可能性があります!
お口の掃除
定期健診のメインともいえる【お口の中の清掃作業】
基本的な手順として①機械を使った清掃→②ブラシによる清掃→③仕上げの3ステップ(*’ω’*)!
掃除の方法や手順は、お口の中の状態や歯科医院などによって増えたり・減ったりしますが、基本的にこのステップを使っているところが多いと思います。
- 超音波と水を使って、歯石・歯垢などの大きな汚れを落としていきます
- 歯ブラシの進化版。歯の表面に付着した細かい汚れ・着色を落としていきます。
- 表面をツルツルにしていく仕上げ作業を行います。
めちゃくちゃザックリな説明になってますが、基本的にはこんな形で清掃作業を行っています。この他にも追加の清掃作業を行ったり、仕上げが歯肉マッサージだったり患者さんに合ったケアに内容は変化してきます(*’ω’*)
清掃したら、歯が伸びた?水がしみるようになった?
お口の清掃をした後で、歯と歯の間が広がった。歯が伸びた。水がしみるようになった。というような体験をした人いませんか?
これは歯を削ったというわけではなく、今のあなたのあるべき口の中の状態なのです。
このような感想を頂く患者さんの口の状態の多くが、歯石が多量に付着し、壁のようになっていて、歯茎が下がった状態になっています。この汚れを落とすと、もともとあった隙間が表れて、急に隙間ができたと感じたり、歯が伸びたというような感覚になるのです。
それなら、その部分だけ歯石を残してくれないかな?
掃除のあと毎回水がしみて辛い…
しかし、この汚れを放置すると歯周病が進行し、歯の喪失につながるため放置することはやめましょう。水がしみて辛い場合は、しみ止めなどの処置を施してくれるので、気になる症状があれば相談してみてください(*’ω’*)
スタッフの説明不足という原因もあるので、その場合は申し訳ありません…( ;∀;)
着色は落とせる?
歯の着色は一度気になると、鏡を見るたびに意識してしまう万人の悩み!これは、歯科の清掃で落とすことができるのか?
結論として、落とせるかどうかは着色の種類によります。
元々アジア人は欧米人に比べて、歯が黄色いと言われているので、歯の先端は白く見えて、歯茎に向かって段々黄色くなっているのは自然な歯の姿といえます。
しかし、全体的に黄ばんでいる・黒っぽく見える場合は、たばこのヤニ・汚れの付着・虫歯などの可能性があるので一度見てもらった方が良いと思われます。たばこのヤニ・汚れの付着の場合は、お掃除である程度まで落とすことは可能です(*’ω’*)
着色をできるだけ避けたい方は、コーヒー・お茶・カレーなど色の濃い食品を避けたり
お水で軽く口の中をゆすぐのも効果的ですよ!
芸能人のような歯の白さを目指しているのであれば、清掃だけでは不可能です。この場合は、人工的に歯を白くする必要があるので、ホワイトニングなどの自費診療をお勧めします\(゜ロ\)(/ロ゜)/
※差し歯などの着色は、清掃では落とせません。気になる方は一度歯科医院に相談してみてください
今回の記事で、歯科に対する理解が少しでも高まっていただけると嬉しいです♪
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